当院での硬膜外麻酔を用いた分娩は、ほぼ次の要領で行います

  1. 日程を決めて計画的に分娩誘発し、子宮口が約5cm開大したころに腰に注射して硬膜外腔に細い管を留置し麻酔薬を投与開始します。
  2. 鎮痛されれば陣痛が弱まるので陣痛を強化します。
  3. 痛みは全くなくなりはしませんが大部分は鎮痛されます。
  4. 麻酔薬に少量の医療用麻薬を添加します。
  5. 痛みが十分取れない場合は薬液を追加注入、もしくは穿刺しなおします。

脊椎麻酔を併用することがあります。

分娩に及ぼす影響

硬膜外麻酔による和痛(無痛)分娩では、陣痛が弱くなり分娩所要時聞が長引くことがあります。また、陣痛微弱のため吸引分娩となることもあります。異常分娩による帝王切開が増加(約 2倍の頻度)すると言われております。

和痛(無痛)分娩の副作用

主な副作用(合併症)の頻度は下記のとうりです。低血圧 約20%、腰痛 約20%、血管内注入 約 2%、穿刺後頭痛 約1%、くも膜下注入 頻度不明、硬膜外血腫 1/20万、硬膜外膿瘍 2/1万、神経障害 1/4万~10万

耳鳴り、口周囲のシビレ、金属味といった中枢 神経症状が出現するとチューブが血管内に入っている可能性があります。くも膜下注入の場合は脊椎麻酔と同様の状態となります。下肢のしびれ、運動麻痺が薬剤注入直後からみられます。血腫や膿瘍を形成する場合には外科的治療が必要となることがあります。

合併症の発症増加が危惧され和痛の処置ができなくなる場合があります

  1. 体重増加が著しい場合、非妊時から15kg以上の増加
  2. 体重75kg以上
  3. 全身の浮腫が強い場合
  4. 脊椎の手術既往がある場合
  5. 低血圧の場合   など

費用について

50,000円